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「聞き上手」な人を前に語る自分がいた!

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先日、東京で日本経済新聞の編集委員、吉田誠一さんにお会いした。

私の大好きなコラム、日本経済新聞の『 フットボールの熱源 』を毎週書いている方です。
サッカー界の奥深いコラムで、私の多くの知人も愛読しています。

十数年前、私が1860ミュンヘン在籍時中に、吉田さんがミュンヘンまで取材に来て下さったのがご縁で親しくさせて頂いています。
吉田さんにお会いして、まず最初に、最近行かれた海外はどちらかとお聞きした。
すると、夏に開催されたユーロ(サッカー・ヨーロッパ選手権)を取材に行っていた。
約1ヶ月強、開催地フランスに滞在されたそうだ。
羨ましい。

なので、まず、今夏のユーロについてお聞きした。
吉田さんの話を聞いていたはずだが、気が付くと、私がユーロについて語っていた。
おまけに、ユーロから、ドイツブンデスリーガの話まで、私が話しているではないか。
途中で、自分が話しまくっている事に気付いたので、彼に別の質問をした。
次は、国内のサッカー、Jリーグについてお聞きした。
J リーグは、来季、大型の放映権を獲得し、リーグ方式など大きな変更がある。
吉田さんは、サッカーの見識が素晴らしく、また取材も奥深いので、彼の話を聞きたかった。
しかし、吉田さんの話を聞いていたはずなのに、気付いたらまた自分がJリーグについて喋っていた。
その後、吉田さんから、私の近況を聞かれた。
そしたら、また私が喋っていた。

私は、思ったことをバンバン言う性格である。
海外生活を10年しており、ドイツのクラブ、組織で仕事をした。
ドイツでは、自分の思った事をはっきり言うのが常識だった。
ドイツ人たちとの会議で、何かを聞かれ、思っていることを言わなければ存在価値を認めてもらえなかった。

とにかく、常に自分の思った事、意見を言った。

気が付けば、私が吉田さんの話を聞きたくて会いに行ったのに、私が喋っている時間の方が長かった。
吉田さんと別れた後、私は、ふと一緒にいた時間を振り返って思った。

吉田さんの話を聞きたかったんだよな~、なのに自分はずいぶん喋ってしまったな~。

 

しかし、吉田さんと話をしていると、自然に、私が語り出している。
多分、吉田さんが聞き上手だからだ。
さすが、相手の話を聞きだすのが本当に上手い。
これは、私にとって非常に勉強になった。

 

相手の話を聞き出す。
それは、一つの技術だと思う。
今度、吉田さんにお会いするときは、聞き上手の極意も聞いてみたい。
相手の話を聞きだす技術を学びたいと思う。

 

 

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