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何も言わない子どもたち

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新年度のトゥラウムアカデミー・ジュニアユースの活動がスタートした。

 

リーグ戦に出場するには、日本サッカー協会の選手証が必要になる。
先日の練習日に、シモコーチが選手一人一人の写真を撮ってくれていた。
大勢の選手たちがいたので、私は全員に向かって言った。

『 まだ写真を撮っていない人いるか~? 』

すると、誰も答えない、手を挙げない。
その時、まわりをキョロキョロ見渡す新入団の子どもたちがいた。
反応がない。
だから、もう一度聞いた。
しかし、最初の問いの時と同様に、答える子も、手を挙げる子もいない。

そこにシモコーチがやってきて、写真撮影の終わっていない4名を呼んだ。
と言うことで、私から間髪入れずに説教。

 

①人の話を『 自分 』できちんと聞く。
②人の話を聞いてから、『 自分 』で考える。
③『 自分 』で返事をする、行動をする。

全ては自分で行うこと。
親、保護者ではない。
中学1年生であれば、自分でやる必要がある。
いや、小学生でも自分で出来る。

 

前述の4名を中心に、ジュニアユースの選手全員に伝えた。
黙っていたら、物事が済むわけではない。
黙っているのは、そこにいないのと一緒。
『 自分 』の存在が無いのと一緒。

もし、分からなければ、知らなければ、分からないなりに、知らないなりに答えたら良い。

『 分かりません 』

『 知りません 』

黙ってやり過ごすより、分からない、知らない、と意思表示して答える子供の方が、よっぽど立派だ。

 

ウチのジュニアユースの選手で、私の話を聞いていない選手がたまにいる。
私は、話を聞いていない子を当てて、聞く。

『 俺、今、なんて言った? 』

ウチのジュニアユースの選手は、『 すみません、聞いていませんでした 』 と答える子どもが多い。
話を聞く時間に聞いていなければ、当然、私に叱られる。
しかし、私に聞かれた際、黙っている子供より、素直に自分を認め、自分の状況を伝え、謝罪できる子の方が、よっぽど立派だ。

ウチのジュニアユースは、自分の思っている事、考えている事を言葉にして答えるように言われる。
そこで、自分の思っている事、考えている事を言わなければ、団体スポーツは、あきらめたほうが良い。
1人でできる、個人スポーツを選ぶ方が良いだろう。

サッカーは、団体スポーツです。
仲間とのコミュニケーション力は必要不可欠です。
周りの様子を伺っているだけでは成長できません。
とにかく自分の思い、考えを発言し、相手の思い、考えも聞かなければならない。
その力は、サッカーに限らず、子どもたちが将来社会で必要な力です。

新入団の選手達は、サッカーの前に、まず、自分の口を開き、しゃべる事から始めなければならない。

 

 

 

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