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ぴかぴかでも不安な小学1年生、優しい小学4年生

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昨日のドイツサッカースクール。

スクールが始まってから少し時間が経つと、新小学1年生の子が、会場へやってきた。
彼は、少ししょんぼりしていた。
小学校へ上がったばかりのピカピカの1年生なので、何か不安があるのかなと声を掛けてみた。

 『 小学校楽しいか? 』
すると、彼は、首を大きく横へ振り、泣き出した。

『 みんなと一緒にサッカーやろう! 』
もう一度声を掛けたが、彼は泣いてお母さんの元を離れなかった。

少し時間が経って彼は落ち着いた。
彼と私は手をつなぎ、小学生たちがウォーミングアップでやっていた鬼ごっこへ寄って行った。
しかし、泣いていた彼は、首を横へ振り、鬼ごっこへ入らない。

鬼ごっこが終わり、子供たちが飲水休憩をしていると、4年生の K が彼に寄ってきた。
K は、彼に、『 どうしたの? 』 と声を掛けた。
そして、 『 大丈夫だよ! 』 と声を掛けながら、泣いている彼の頭を撫でた。
すると、続いて何人かが彼に寄ってきて、優しく声を掛け始めた。

小学1年生にとっては、この春は、大きな環境の変化だ。
今まで通い慣れていた幼稚園から小学校へ移る。
学校までの道のりを、自分で歩いて通う。
先生も変われば、クラスメイトも変わる。
そして、サッカースクールも、幼児クラスから小学生クラスへ変わる。

スクール生で、幼児から小学生クラスに上がった子供たちで『 小学校へ行きたく無い 』 と言い出した子は、今までにも大勢いる。
サッカースクールへ来て、泣き出したり、親御さんと一緒にいてスクールに入れなかった子供もたくさんいる。
環境が変わるときは、そんなものだ。
大人だって、引っ越し、就職、転職などで環境が変われば、その場に適応するのに時間が掛かる。
ちっちゃな6歳にとっては、新しい環境に慣れるのに時間が掛かって当たり前だと思う。

泣いていた新一年生に声を掛けていた K の姿は、自然に、温かかった。
子供ながら、自分より小さな子に気を配り、面倒を見ようとしていた。
K を尊敬した。

不安だった新一年生は、スクール最後には笑顔になっていた。

大きな子が、小さな子の面倒を見る。
ドイツサッカースクールでは、このような子供たちのコミュニケーションを大切にしている。
K ありがとう!

 

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