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熱い夜、松本山雅FC vs 北海道コンサドーレ札幌

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昨晩、J2リーグ、松本山雅FC  vs  北海道コンサドーレ札幌 のスカパー中継解説に行ってきた。

 

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昨日現在、3位の山雅 vs 1位のコンサドーレの対戦で今節注目のカードだった。
山雅が5試合連続無敗中。
コンサドーレが9試合連続無敗中。
両チームともに、前節までの失点が9で、リーグ最少。
共に堅守が持ち味で、先制したら、これまで高い確率で勝利に繋がる試合を展開してきた。
俺の試合前予想は、お互いがっぷりよつに組み、0-0でゲームが続き、どちらかが先制したら一気にゲームが動くと考えていた。
守備戦術が強く表れる玄人好みの試合になるであろうと思っていた。

 

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ゲーム序盤は予想通り、両チームともに相手ボールホルダーへのアタック、そしてプレスバックが速く、球際もタイトだった。
守備意識の高さが際立った戦いだった。

前半、早い段階で山雅が得意のセットプレーで1-0と先制。
山雅は、前節までの20ゴール中、50%はセットプレーから生まれたゴールだった。
そのゴールから、前半は、終始山雅のペースでゲームが進み、その後、流れの中から山雅はコンサドーレを崩して2-0とリードした。
この2点目は、反町監督が今季積み上げてきたものが成果として現れた。

後半、コンサドーレは、都倉選手の長身を生かしたヘディングで2-1とした。
その後、四方田監督は、トップ下のジュリーニョ選手から、長身の上原選手へと交代。
このカードの切り方が、更にコンサドーレの攻撃の色を強調させた。
コンサドーレは、再三再四、セットプレー、クロスで、山雅へプレッシャーを掛け、その後、またもやCKから都倉選手のヘディングで2-2とする。
後半、戦い方を明確にしたコンサドーレは、0-2から追い付き、完全にゲームの流れを奪っていた。

普通であれば、このまま2-2のイーブン、もしくは流れを掴んでいたコンサドーレが2-3と逆転か!という雰囲気になった状況で、山雅は、得意の走力を生かし、最後は岩間選手のゴールで3-2。
その後、反町監督は、飯尾選手から酒井選手を交替させ、コンサドーレのパワープレー対策のカードを切った。

 

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昨晩は、戦う前から注目されていたゲームだったが、山雅が早い段階で先制したことにより、ゲームを面白くした。
スリリングな展開になり、また打ち合いとなり、観ているサポーターにとっては、本当に面白いフットボールとなった。
そして、ゲーム分析、そしてカードの切り方、またシステム、ポジション変更など、両監督の采配、戦術が色濃く現れたゲームだった。
ゲーム前の予想通り、玄人受けするゲームだった。

何より感銘を受けたのは、両チームの選手が、連戦でコンディションが悪い中、最初から最後まで走り、ファイトする姿勢。
ゲームが止まることがなかった。
解説として、俺は放送席からゲームを見たが、仕事ではあるものの、本当に楽しいフットボールを見させてもらった。

フットボールを見る楽しみを、存分に感じさせてもらったゲームだった。
勝敗は付いたものの、両チームに拍手喝采となった熱いスタジアムだった。

久々に、熱い、熱い、熱い夜だった。

 

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