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なかなかの、友達思い

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先日、ジュニアユースの練習での出来事。

 

私が車で会場へ向かう道中で、2人の少年がリュックサックを背負って歩道を歩いていた。
通り過ぎてから、ミラーで振り返るとジュニアユースの Y と T だった。
彼らは、トレーニング開始時間のギリギリに会場へ着いた。

トレーニングを終えて、私は Y に聞いた。
『 何処から歩いて来たの? 』
『 家からです 』
私は、その一言で驚いた。

Y の家から会場までは、約6km。
かなりの距離だったからだ。

私は、すかさず Y に言った。
『 自転車で来れば良かったじゃん 』
すると、後ろにいた T が言った。
『 僕の自転車が壊れていて。。。 』

話によると、T は元々、自転車が壊れていて、会場まで歩いてくる予定だった。
T の近所に住んでいる Y は、それなら自分も T に付き合って一緒に歩こうと言う事になった。
約6kmという距離を考えれば、自転車の方が、かなり楽だし速い。
しかし Y は、自ら歩くことを選んだ。
友達の為に。

 

今、自分の為に、自分を優先に行動する子供が、多い。
人の為にと考えて行動できる子供は、なかなか少ない。
今回の Y の行動は、明らかに自分のためでは無く、友達の為だった。
T の気持ちとしては、本当に嬉しくて、力強かったに違いない。

Y の友達への思いやり、優しい気持ちが伝わる行動に、私は感心するばかりだった。
人としてリスペクトできる気持ち良さが、そこにはあった。

改めて「友達思い、人への思いやり」とは、大切だと思った。
心温まる、なかなかの友達思いだった。

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