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有言実行するからこそ、努力を惜しまない

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先週末、教え子の遠藤航と話していて感じたこと。

 

『 今後の目標は? 』
唐突に航に聞いてみた。
『 来年は、Jリーグでチャンピオンになります! 』
航は、はっきりと答えた。
先日行われたJリーグ・チャンピオンシップで、航の所属した浦和レッズは、鹿島アントラーズに敗れてJリーグチャンピオンの座を逃した。
リーグ戦の年間勝ち点で15ポイントも上回ったものの、最後は悔しい思いをした。
だからこその発言なのだろう。

 

航とは、ずーっと夢についてのこんな話をしてきた。

高校生だった頃。
『 プロになる 』
航は、プロ選手になった。

湘南ベルマーレでプロ選手として活躍し出した頃。
『 いつかビッククラブで試合に出て活躍し、いずれ世界へ行く 』
航は、日本の中でのビッククラブ、浦和レッズへ移籍した。

リオ・オリンピック・アジア予選前。
『 必ずアジア予選を突破しオリンピックへ行く 』
航は、オリンピックへ行った。

湘南から浦和へ移籍した後。
『 レッズでレギュラーを取る 』
航は、レギュラーに定着した。

夏に取材で会ったときのインタビュー。
『 レッズでタイトルを取り、世界へ行く 』
航は、リーグ戦で年間1位になった。(チャンピオンシップは残念だったが)

航は、常に先を見据えて、明確な目標を設定し、私に公言してきた。
そして、今までにその目標のほとんどを達成してきている。

 

有言実行。

日本では、どちらかというと有言実行よりも不言実行が馴染みだ。
有言した後に失敗したり、出来なかったりしたら恥ずかしいからと思ってしまうのが日本人。
だから、語らずして実績のみ褒められる事を選ぶ。
更に、この国では、有言すると偉そうに受け取られがちだ。

しかし、ヨーロッパでは、有言を求められる。
有言する事で、あえてプレッシャー中に進むことを意味し、自分に対しての責任を持つ為だ。
日本では、有言をして失敗すると、揶揄される傾向があるが、ヨーロッパでは、そんな事はない。
自分の意見をはっきり持って、人に伝え、行動しなければ認められない。
遠慮していたら、その場の存在感すらない。

 

航は、いつも、さらりと明確な目標を言葉にする。
発言の際は、目に強烈な力がある。
その陰には並々ならぬ努力があるだろう。

有言実行する航を、改めて凄い男だと思う。

 

 

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