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自然を、山を思う気持ちから学ぶ事

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山小屋の洗面所に張り紙があった。

自然を守るため歯磨き粉、石鹸を使用しないように!

山と共存している人たちの想いだ。

 

しかし、残念ながら、その張り紙の前で堂々と歯磨き粉をつけて、歯を磨いている人がいた。

呆れたものだ。

 

今回の槍ヶ岳登山では、槍沢に沿って登って行ったのだが、沢の水を使って、 ガンガン歯磨き粉を使って歯を磨き、沢の水で口をすすぎ、すすいだ水を沢に流し、おまけに使用した歯磨き粉付きの歯ブラシを、そのまま沢のきれいな水の中に入れてジャバジャバと洗っている人もいた。

あの水を、下流で飲んでいる人がいると思うと、うんざりする。

 

山男の親父は語った。

昔は、みんな沢の水を飲み、その水で料理をした。

しかし、今は、多くの登山客が山に入り、山を荒らしている。

その為、沢の水には菌が増え、生水として飲むと、お腹を壊す人がいる。

 

 

山では、自分たちの出したゴミは全て持ち帰るのがルールだ。

俺たちは、休憩中にみかん、チョコ、飴などを食べた。

その時に出た、みかんの皮、チョコや飴などが包装されていた袋などのゴミを、全てザックの中にしまう。

山小屋でビールを購入した時、持参したおつまみを食べたのだが、おつまみの袋などもゴミになる。

全て持ち帰る。

山小屋に、ゴミ箱はなかった。

山小屋でも個人のゴミは、各自が下山するまで持ち帰るのがルールだ。

 

 

しかし、登山中、あちこちで、菓子袋などのゴミを見た。

山の自然に人が入るのであれば、まず、山の自然を知り、考えるべきだ。

そして、モラルを今一度考えるべきだ。

 

今、自然環境が破壊されてきているのは、人のモラルの欠如による事が多い。

山を守り、自然を守るという意識が、登山客には絶対に必要だ。

そして、山でのモラルを学び、考える高い意識を持って、山に入るべきだろう。

現代社会において、人と人がつながる事、人と自然が共存する事にも通じるモラルは、本当に大切な事だと思う。

 

あらためて、自然から学んだ 。

 

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