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サッカーを通じて人から人へ繋がるご縁

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先日、遠方から長野へ、お客様が来てくださった。

俺が大変お世話になっている東京の知人からの電話。
ちょっと話を聞いて欲しいと言う人がいる、との内容だった。
そしたら、すぐにご本人からも直接電話があった。
直近で俺のスケジュールが空いているのは、2日後の昼間の数時間。
なんと、そのピンポイントの時間に合せて、長野まで車で片道約5時間も掛けて、ご夫婦で来て下さった。
こちらが、何とも恐縮してしまった。

その息子さんは、今、Jリーグクラブのユースチームでプレーしている。
彼は今、高校3年生。
高校年代では日本の最高峰リーグ、高円宮杯プレミアリーグに出場している。
2年生からレギュラーとして試合に出場しているという。
俺は、直接息子さんのプレーを見たことはないが、なかなかのレベルの選手だと思う。
しかし、所属クラブの保護者面談で来年プロ選手になるのは厳しいと言われたらしい。
その為、今後、息子さんの進路について考えている最中、わざわざ俺に会いに長野へやってきてくれた。

18歳でプロ選手になるのは、なかなか難しい。
18歳でプロになる子供達は、真のトップタレントのみで、ごくごく少数だ。
高校年代でプロになるタレント達は、将来、プロサッカー選手として生きていく為の大きなチャンスを得る。

それに対し、Jリーグクラブでプロ選手への夢を追いかけていても、18歳でプロになれない子は、山のようにいる。
というか、プロになれない子の方が、絶対的に多い。
プロになれないと告げられる子達は、ある意味大きな挫折を味わう事にもなるだろう。
俺は、そんな子供たちも大勢関ってきた。
だからこそ、その子供達が、今後、どのような道へ進んでいくべきかを、考え、決断するのは、難しい作業だ。

俺は、Jリーグクラブとドイツ・ブンデスリーガクラブという日独のプロクラブで働いていた経験から自論を伝えた。
日本とドイツでは、取り巻く環境が違う。
フットボールの歴史、育成に対する考え方など、様々が違う。
その異なる2国で仕事をしてきたから、俺は、ちょっと違った価値観で物事を見ている。
次なる道への選択肢。
お世辞や、奇麗事で済ませる話ではない。
俺の伝えたことが、良かったかどうかは分からないが、少しのヒントにでもなったら嬉しい。

人から人へ、このご縁も大切に。
遠方から日帰りで、片道約5時間の道のりを運転して長野へ来て下さったご両親へ。
息子さんが、良い進路を選択できる事を願っています。

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