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長野市の農道で「ありがとう」

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先日、サイクリングに行ったときの事。

 

リンゴ畑の農道を自転車で走っていると、反対側から軽トラックがきた。
道路の幅は、車一台分。
自転車と向かってくる車は、お互いに走りながらすれ違うには難しい道幅だった。
だから私は、道路横の雑草の中へ自転車ごと乗り上げ、軽トラックが通り過ぎるのを待っていた。
すると、軽トラックが通り過ぎる時、開いた窓から、

『 ありがとう! 』

と、運転していたおじいさんが言った。
頭にタオルハチマキを巻いたおじいさんは、畑仕事の後だったのだろう。

 

『 長野の良いとこってなんですか? 』 と聞かれて、私がいつも答える事。
それは、『 普通にどこででも挨拶するのは良いね 』

都会で暮らしていると、挨拶をしない人が多いと聞く。
それに比べて、田舎は、ご近所さんと挨拶を交わすのは普通。
それだけでなく、更に、会話がひろがる機会も多い。
ウチの子供たちは、小学校への行き帰りで、自動車屋さん、ラーメン屋さん、めがね屋さん、ガソリンスタンドなどの方々から挨拶をされていた。
子供達は、地域の方々に見守られながら育っている。

 

身も知らぬ畑のおじいさんに、気軽に挨拶して頂ける環境。
軽トラックと自転車がちょっと通り過ぎる間の、一瞬の出来事だった。
何処の誰だかは、お互いにわからない。
しかし、ありがとう、と言われたら、嬉しくて清々しい感じがした。

もちろん、そこには笑顔があった。
挨拶って良いな~、としみじみと思った。

 

 

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