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高校サッカー選手権の現状!いつまで大人の都合で、子供たちにやらせるのか?

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先日、全国高校サッカー選手権大会を終えて、名将が日本サッカー界に一石を投じた。

 

決勝を戦った流経柏高校の本田監督は、試合後にコメントした。

「私も大学で運動生理学を学びましたが、人間の体が最低でも24時間ないとなかなか回復しないという中で、(毎日試合の)連戦になっている。それは私たちの世代で終わりではないか」

 

高校サッカー選手権は、未だに連戦を実施。
試合をした翌日に、また試合をする、という運営を行っている。

 

日本代表の長友選手も同様の内容のコメント。

「高校サッカーの感動の裏で、決勝に上がった2校の日程見て驚いた。1週間で5試合。いろいろな事情はあるんだろうけど、もう少し選手ファーストで考えてほしいな。選手が潰れてからでは遅いよ」

 

ドイツの高校生年代の全国大会は、1週間に2試合しか行わない。
週末に1試合目を行ったら、2試合目は、翌週の週半ばあたり。
日本のように1週間で5試合を行うという事は、ありえない。
それは、子供たちの身体に対して配慮があるから。

 

例えば、長野県の高校サッカー界では、下記のような現状も続いている。
金曜日 : 1試合目
土曜日 : 2試合目
日曜日 : 3試合目
月曜日 : 4試合目
4日で4試合。
連戦のオンパレード。

 

大人だって、フルゲームを毎日連戦したら身体がもたない。
筋肉系の怪我の発生率は、一気に高まるであろう。
また、コンディションが悪いから、靱帯断裂、骨折などの大きな怪我へのリスクも高まる。
そして、このような日程は、子供たちのメンタル面への影響も非常に大きい。
燃え尽き症候群!と言う言葉があること事態が、わかりやすい例だ。

ドイツには、燃え尽き症候群という言葉が無い。
それは、子供たちの身体に適したペースで試合日程が組まれているから。

日本も、いい加減、連戦は止めたほうが良い。
それは、高校生に限らず、中学生、小学生も同様。
日本は、大人の都合で、大人の勝手で、子供たちにやらせ過ぎているので。

 

https://www.footballchannel.jp/2018/01/08/post250360/

 

高校選手権の過密日程、長友佑都が改善を訴え「選手が潰れてからでは遅い」

 

 

2018年2月出版予定
菊池大介選手と遠藤航選手(共に浦和レッズ)との鼎談あり

『 ニシコーチの 子・育つサッカー ~泣き笑い個性満開スクールデイズ~ 』

http://volonte93.wixsite.com/volonte93

 

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