News & Blog

子供は遊びたい!でも、遊べないのは大人の事情?

カテゴリー:

先日、スーパーの駐車場での事。

 

車をとめてスーパーへ向かおうとすると、ちっちゃ男の子と母親がスーパーから手を繋いで出てきた。
子供は、駐車場に積もっている白い雪へと向かっていった。
もちろん子供は、片手で雪に触ろうとした。
すると、お母さんが子供の手を引っ張っていった。

『 雪、冷たいよ! いやでしょ~! 』

子供は、まだ雪を触っていない。
お母さんは、すぐさま続けた。

『 つめたいよ~! いやでしょう~ 』

お母さんは、子供に向かって同じフレーズを連呼した。
そんなにお母さんが言うもんだから、子供は、雪を触っていない、触れない。
結局、そのお母さんは、最後まで子供に雪を触らせなかった。

 

子供は、雪を見て、雪を触りたくなった。
お母さんがいなければ、間違いなく、子供は、雪を触っただろう。
しかし、お母さんは、子供が雪に触らないように促す。

 

すべて大人の事情により、子供の行動が制限されていた。
そこに、子供の意思は無い。
子供の行動を、親が決定している。
困ったものだ、と思った。

 

子供が、公園などで泥遊びをしている時、親がどのようにかかわるかで違いが見える。
子供が、泥を触らないようにと規制する親。
逆に、子供が泥だらけ、服も、手も足も、顔までもが泥んこになっても、子供のやりたいようにさせる親。
私は、もちろん後者の方が素晴らしいと思う。

 

確かに、親は、泥だらけになった息子を、後で家に迎えなければならない。
体中の泥を落として、泥だらけの衣服を洗濯するのは大変だ。
しかし、子供にやりたいことをやらせる。
子供の意思が尊重される。
それは、子供にとって幸せな事だし、子供の自立にもつながります。

 

子供が雪を触りたければ、触らせてあげればよい。
子供が自然を体感する貴重な時だから。
五感を使って遊ぶ、これほど子供の成長に必要なことはない、と私は思います。
もっともっと雪で遊んだら、発想も豊かになるだろうなとつくづく思います。
大人の事情が許す限り、子供が遊べる時間と環境は、大切にしてあげれば良いなと思います。

 

 

2018年2月26日 出版
菊池大介選手と遠藤航選手(共に浦和レッズ)との鼎談あり

『 ニシコーチの 子・育つサッカー ~泣き笑い個性満開スクールデイズ~ 』

http://volonte93.wixsite.com/volonte93

 

 

ページの先頭へ戻る