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幼児だから何でも許される?そんなはずはありません。

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日々、ドイツサッカースクール(長野市)では子供の成長を感じる事ができる。
昨日のスクールでの一コマ。

 

幼稚園スクールで、年長のTくんが、スタスタと私のところへやってきた。
そして、私の顔をずーっと見上げていた。
私は、Tに言った。
『 先週のお話かい? 』
すると、Tは、ウン、と頷いた。

先週、Tはスクール最後のミニゲームで負けてしまった。
試合を終えて挨拶をするのだが、挨拶前に走ってどこかへ行ってしまった。
スクール終わりの挨拶にも戻ってこなかった。

スクール全てが終了した後、私は、Tと二人で話をした。
しかし、話は私からの一方通行。
Tは、全く口を開かなかった。
私は、Tに伝えた。
『 来週、話をしよう 』
そこで、一旦、話は終わった。

そして迎えた昨日、私はスクールに行く時から、Tと先週の話の続きをしようと考えていた。
私は、Tを自分から呼ぶつもりでいた。
しかし、私がTを呼ぶ前に、自ら私の前にやってきた。

正直に、私は嬉しかった。

私は、Tに聞いた。
『 先週、どうして怒っちゃったの? 』
すると、Tは、応えた。
『 試合に負けたから 』

『 試合に負けたら、怒って挨拶しなくても良いの? 』
『 ダメ  』
『 じゃー、今度、試合に負けちゃったらどうする? 』
『 ちゃんと挨拶をする 』

Tは、まだ5歳だから、そのまま話を終えたら良いのに、と思う人もいるかもしれない。
しかし、いくら幼児でもいけない事にはダメと言うべきである。
その子供が、悪い事をしたその瞬間に話をしなければ、子供は忘れてしまう。
世の中のモラルをきちんと教えてあげることは、大人の責任だ。

幼児も、一人の人格者である。

ちっちゃな幼稚園児のTくん。
私は、1週間経っても自分の問題を忘れていなかったTを誇らしく思った。
自分で反省し、今後の改善についてまで話す事が出来た。

5歳の幼児、Tくんをたいしたもんだなー、とただただ感心するばかりだった。
また一つ、子供が成長した瞬間だった。

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