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即座に謝罪できるメンタリティー

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トゥラウムアカデミー・ジュニアユースでの出来事。
練習前に子供たちが、バンバンボールを蹴っていた。
私は、子供たちに背を向け、水道へ向かって歩いていると

『 バン! 』

と、ボールが、車に当たった音がした。
すると、すかさず

『 すみませーん 』

彼の顔を見なくても、声を聞いて Y だと分かった。
私が振り向くと、Y は、私を見ながら

『 すみません 』

と頭を下げながら謝っていた。
彼の蹴ったボールが、クラブの荷物車に当たったからだ。
ドイツサッカースクールでも同じような事がよくある。
小学生の蹴ったボールが、グラウンド横に置いてあるクラブ車に、バンと当たる。
しかし、ボールを当てた子で、直ぐに謝る事が出来る子は少ない。
ボールを車にぶつけた子が、そのボールを拾い、何も言わずにグラウンドへ戻ろうとすると、私は言う。

『 何か言う事ないの?! 』

すると、みんな、『 ごめんなさい 』 と言える。
私が大学四年生の時、就職活動に関するガイダンスの際、大学の就職課の方から言われた。
体育学部の学生は、挨拶ができ、謝ることが出来る。
だから、企業の方は大いに喜ぶのだと。
体育学部、体育会系に、そんなメリットがあるんだなーと、その時は不思議に思った。
何故なら、挨拶、謝ることは、普通のことだから。

 

Y の行動の早さには尊敬の念を抱いた。
彼は、何よりも先に、まず、謝ることが出来た。
自分が悪いことをしたと思ったら、きちんと謝る。
簡単そうなことだが、現代社会では、なかなかできない子が多い。
クラブ車は、ドイツサッカースクール(長野市)開催時、スクールの用具の運搬の為にグラウンドの横に置いてある。
子供が蹴ったボールが当たっても良い覚悟で駐車している。
しかし、子供は、ボールを車に当ててしまったら、すぐに、ごめんなさい、が言えるように育って欲しいと思う。
謝るには勇気がいる。
もしかしたら、怒られてしまうかもしれない恐怖もあったりする。
しかし、子供の頃から、自分が悪ければ、謝る。
このことが習慣化されていれば、自然な行為として言葉になると思う。
子供たちには、ぜひ悪い事をしたならば、自然に、ごめんなさい、が言えるメンタリティになって欲しいものです。

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