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サッカーは最後の最後まで、わからない。松本山雅FC vs レノファ山口FC

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昨日は、松本アルウィンへ。

 

 

J2リーグ、松本山雅FC vs レノファ山口 戦のDAZN 中継解説。

 

 

キックオフの3時間前から、全体ミーティング。
その後、両チームがスタジアムに到着したら、試合前の監督インタビューが始まる。
昨日は、SBC信越放送の飯塚アナウンサーがインタビュアーだった。
監督インタビュー後に、反町監督に挨拶を済ませ、放送室へ行った。

放送室で、SBC信越放送の久野アナウンサーと共に中継のリハーサル開始。

 

 

ピッチでは、選手入場時に選手と手をつないで入場する子供達やボールボーイ達が、リハーサルをしていた。

 

 

 

リハーサル後は、ピッチへ下りて、両チームのウォーミングアップを視察。
スタンドは、いつも通り多くのサポーターさんが集り、熱狂的な応援が繰り広げられていた。

 

 

試合が始まり、2-0 松本山雅FCリードで進んだ。
松本山雅は、2点目を取った後、更にゲームの主導権を握っていた。
65分に山口が加藤選手を投入した。
一人の選手交代で、山口は、4つのポジションのメンバー変更を行った。
その辺りから、徐々にリズムが変わり始めた。
そして、84分に山口がゴール。
松本山雅が無失点でゲームを終わりにするかと思っていた矢先だった。
失点はしたものの、その時点でも2-1、松本山雅の勝利でゲームが終わると思っていた。
山口は、一つのゴールで、ゲームの空気感を一気に変えた。
山口は勢いを増し、松本山雅はその勢いを受けるようになった。
そして、88分にまさかの2-2、同点。

 

時計を見て、その瞬間は、引き分けか、と思った。
しかし、まだ何となくだが松本山雅にとって嫌な空気を感じていた。

そして、アディッショナルタイムの91分、何となく感じていた嫌な空気感は、現実となった。
山口が、2-3とゲームをひっくり返した。

 

かつて見た試合を思い出した。

ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝(1998/1999)、バイエルン・ミュンヘン vs マンチェスター・ユナイテッド の試合を、ミュンヘンでドイツ人の仲間達とテレビ観戦していた。
1-0でバイエルンがリードのままアディッショナルタイムに入り、チャンピオンズリーグ優勝を目前にして、テレビの前の私達は、大盛り上がりだった。
しかし、91分、マンU、ベッカムのコーナーキックから1-1の同点に。
唖然としていた93分、またもやベッカムのコーナーキックから失点。
結果、1-2で試合終了。
奇跡の逆転ゴールに大騒ぎのマンチェスターUの選手、サポーターをテレビで見ながら、集っていた皆で言葉を失った。

 

試合終了間際に、約7分で3失点。
中継中の放送室で言葉を失った。
中立な立場でゲームを振り返れば、スリリングで面白い試合だったのかなと思う。
しかし、最後の山口のゴールの瞬間は、無言となり、面白いと思う余裕も無かった。
鳥肌が立った。
それだけ、強烈な数分間だった。
スタジアムが静まり返った瞬間だった。

 

サッカーは、最後の最後まで、わからないものだな、と改めて思った。

 

 

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