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フランクフルト空港で見知らぬ人から電話で相談を受けた

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4年前、ドイツを旅行中にフランクフルト空港に立ち寄った時、ドイツ国内で使用している電話が鳴った。

 

電話の相手は、ドイツ在住の後輩からだった。
『 タケオさんに相談にのって欲しい後輩が隣にいるんですけど、今、時間ありますか? 』
ということで、いきなり、後輩の後輩が、電話口に出た。
会った事も無い、私の全く知らない人だ。
まあ、良く知っている後輩からの紹介なので、時間もあったし、とりあえず喋ってみる事にした。
その場所は、フランクフルト空港出発ロビーの近くの片隅。
私は、その場に立ったまま、相手の深い話を聞く事になった。
私は、たまに全く面識の無い方から、話を聞きたい、相談したい、とメールやメッセージもらうことがある。
しかし、電話で、それも海外の空港内の片隅で、相談の電話に応えるなんてことは初めてだった。
その話は深い話。
しかし、周りはドイツ人、外国人ばかりだったので、気にならず話ができた。
そんな状況下での話だったから、今でも彼を忘れはしない。

 

先週末、フランクフルト空港で電話で相談を受けた相手に会った。

 

 

FC岐阜のゴールキーパーコーチを務める川原君。
フランクフルトで私が電話をもらった時、川原君はドイツ在住で、ブンデスリーガ1部のハノーファーで仕事をしていた。
丁度、日本のJリーグクラブから話をもらっていて、帰国について相談された。
私は、ドイツに長く住み、ブンデスリーガのクラブで働き、日本へ帰国してJリーグクラブで働いた経験を持っていたから。
だから、私に話を聞きたかった、と川原君は電話口で言った。

 

 

あの時、海外の空港で、電話で、人生相談を受けたのは初だった。
後にも先にも、他にはいない。
だから、かなり印象に残っている。
その後、川原君は、日本のクラブと話し合いをする為に帰国をした。
その時には、わざわざ長野市まで足を運んでくれた。
二人で善光寺の近くで蕎麦を食べ、話をしたのを覚えている。
そんな川原君が、今、FC岐阜で活躍しているのを、とても嬉しく思っている。

フランクフルト空港で、初めて話した川原君。
川原君がキーパーコーチを務めるクラブの試合に、中継解説者として関ることが出来たのは、これまた良いご縁だと思った。

 

 

久し振りに会ったが、相変わらず良い笑顔で、変わらず前向きな川原くんだった。
また、新しい刺激とエネルギーをもらった。

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