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ドイツのスーパーマーケットで味わう、精神的プレッシャー

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先日、ドイツ時代の先輩カゲさん(18歳以下日本代表・影山監督)が、長野を訪れていた時、ドイツ在住の頃の話で盛り上がった。

 

 

私たちがドイツにいた頃、日本人の誰もがドイツスーパーのレジで経験した事。
スーパーで買い物カゴを持ってレジに並ぶ。
自分の順番になり、レジ係がチェックを終え、ドイツ語で言う。

『 ツヴァイウントゥツヴァンツィッヒフンフントゥツヴァンツィッヒ 』

?????

ドイツへ渡ったばかりの時、会計の金額をドイツ語で言われても分からない。
レジで、金額が表示されれば助かるが、当時、レジに表示の無い場所も多々あった。
会計の金額がいくらか分からない。
聞きなおすと、また、同じスピードで言われる。
外国人で言葉が分からないから、ゆっくり話してあげよう! という配慮は、相手に全く無い。
後ろに並んでいる人たちは、みんな待たされて嫌な顔をするわ、『 早くしろ!』 とブツブツ言う人もいる。

 

あの時間のプレッシャーは尋常ではない。
言葉が分からない。
金額が分からない。
店員は、お構いなしで早口。

金額が分からないから、とりあえず100ユーロ紙幣を出した。
すると、店員に100ユーロ札は受けない、と言われる始末。
日本のスーパーで、1万円札を出して、レジで拒否されることは無い。
しかし、ドイツでは、余裕で起こり得る。

レジの店員は、イライラ状態。
後ろに並ぶの人たちも、イライラ感満載なのが背中越しに伝わる。

 

スーパーに買い物に行くのが、恐怖、プレッシャーになった。
それが続くと、レジに人が並んでいないのを見計らって会計に行く。
レジで金額が表示され、目で金額が見えるお店を選んで、買い物へ行く。
たかがちょっとスーパーへ買い物に行くだけで、言葉の壁に直面する。
そんな自分を変えるべく、学ぶ様になる。
スムーズに買い物ができる様にと、ドイツ語を勉強した。

 

今、思えば笑い話。
しかし、当時は、尋常でないプレッシャーだった。
おかげ様でこんな経験をして、ドイツ語を学び、ドイツ語が話せる様になりました。
思わず、カゲさんと当時を思い出して、爆笑してしまった。

 

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