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夏は鍛える時! という発想は無い

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日本のサッカー界は、夏休みを利用して沢山の大会を行なっている。

 

特に、全国大会は、夏休みに集中する。
中学の全国中学校サッカー大会、高校の全国高校総合体育大会、日本クラブユーズ連盟では、中学生、高校生の全国クラブユース選手権大会。
これらの大会は、長きに渡り継続されている歴史もある。
そんな中、日本には、『 暑い夏は鍛える時期だ 』 と語るサッカー指導者が多い。
夏休みに、強化遠征、合宿を行うのが、日本サッカー界の風潮だ。
全国大会に出場できなかったチームの為ともあって、沢山の大会が開催されている。

 

 

ドイツには、『 夏休みだから鍛える 』 という発想が無い。
ドイツでは、子供を育てるために、きちんとした年間計画があり、1年間を通して練習、試合が組まれる。
暑い時期だから 『 鍛えあげる 』 という概念は、ない。
逆に、夏の暑い時期、子供達に炎天下でサッカーをやらせるのは、子供の心身の成長の為に良くない、と語るドイツ人指導者は多い。
現に、ドイツでは、暑い夏には、どのカテゴリーでも3週間から4週間ほどのオフを取る。
リーグインに向けて練習をしなければならない場合でも、アルプスなどの涼しい土地へ移動して、練習する。
暑い炎天下の中で、ガンガン練習や試合をする習慣がドイツには無い。

 

 

人類は、今まで経験したことの無い気候へと突入している。

 

しかし、日本は、相変わらず、真夏の炎天下で全国大会やリーグ戦を続けている。
走るのは、大会役員や指導者では無い。
選手達、子供達だ。
指導者、関係者など大人が、

『 昔からやっているから 』

とやり続けるのは、如何なものかと思う。

 

いっそのこと、日本もドイツのように、夏休みは、長期オフにすれば良いと思う。
そうすれば、36℃以上、自分たちの体温以上の中で、子供達が走らされる事はない。
今までの常識は通用しなくなっているからこそ、今一度、子供達の為に考えましょう。
主役は、子供。
子供達のために、大人が関わることが、大切だと思う。

 
 

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