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親の鈍感な振りが子供を成長させる

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スーパーのレジに並んでいたら、後ろからこんな話が聞こえてきた。

 

『 ○○さんのお子さんは、学校の忘れ物が全くないんですってね。娘から聞いてます。 』
『 いいえ、とんでもない。 』
『 ウチの子なんか、忘れものだらけで困ってて。今日も、後から学校へ届けたのよ。 』

 

どうも彼女達はお母さんらしく、2人のお子さん達は、同じ小学校のクラスにいるようだ。
この会話を聞いていて思った。
お子さんの忘れ物を、お母さんが学校へ届けるのは何故か?
それは、子供のため?
それとも自分のため?

 

子供が、忘れ物をするのは、準備を怠っているからだろう。
そのような子は、大抵学校の準備を前日にしていない。
もし仮に、朝、慌ててバタバタとやっていれば、忘れ物をする可能性が高い。

 

私は、子供が忘れ物をすれば、そのまま放っておけば良いと思っている。
放っておけば、子供は当然困る。

例えば、学校で水泳がある。
それを楽しみにしている子が、水泳用具を忘れたら、見学している時間は、とても残念な時間だ。
その記憶が強ければ強い程、本人は、次回から忘れないように気をつけるだろう。
もし、学校に勉強道具を忘れれば、先生に怒られるだろう。
その怒られた経験から、子供は次回忘れないように心掛けるだろう。
しかし、忘れ物をしたお子さんに、忘れ物を届けてしまったらどうなるだろうか。
子供が犯したのミスは保護者のおかげでカバーされる。
しかし、元々準備を怠っている子だから、またやらかす可能性が高い。

 

サッカーの指導現場から見ていても、忘れ物をしたお子さんに、忘れ物を届ける保護者が多い。
しかし、その子達のほとんどが、また忘れ物をする。
それは、子供が「忘れ物をしないためにどうすれば良いか?」を学習していないから。

 

保護者が子供のために良かれと思ってする行動が、子供をダメにしている。
親が、いつまでたっても自分で準備をしない子供を育てている。
結果は、保護者の自己満足で終わっている。
子供の成長のために、親はどうするべきか?
親が子供の忘れ物に気づいても、我慢して言わない、何もしない方が良い。
親はもちろん忘れ物に気付いてはいる。
しかし、我慢して届けない、気付いていない振りをする。
子供にとって学びの時間だから、親は我慢した方が良い。
子供が忘れ物をせず、自分で考える力が付く為に。

 

親がほんの少し意識して鈍感になり我慢する事で子供は成長する。


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