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だれかがやるでしょ!では終わらない

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今日、6年生のリーグ戦に行って来た。

試合中、コート外の林の中にボールを蹴り入れてしまった。
試合後、チーム全員でボール探しに行く。
その前に、各自のボール、水筒、パイプ椅子、テントなどのチーム荷物を片付け、コートの端にひとまとめにして置いて林へ行った。

林の中で、みんなで捜して、やっとボールが見つかり安堵したその後に、事が起こった。

林から全員でコートに戻り、各自の用具、そしてチームの用具を持って移動。
自分達の着替え等を置いてある場所に戻り、各々が着替え始める。

ふと気付くと、べンチで使用していたテントが無い。
俺は、しばらく、あちこちを捜したが無い。

そして、さっきまでチームの試合用具を置いていたコートの端を見ると、テントが横たわっていた。
着替え荷物の場所からは一番遠い、コートの反対側だ。

子供たちに、チームのテントについて問いただした。
子供たちは、口々に言った。

『 テント、持って来るのを忘れていた 』

その選手達は、自分のものは大切にするが、チームの物を大切にしていない。
忘れているという無責任さ。
論外だ。

『 誰かが持って来ると思っていた 』
『 一人では持てない 』
『 みんなが先に戻り始めたから、自分も持たずに戻って来た 』

テントが目に留まっているにも関らず、放置する無責任さ。
テントがそこにある事を分かっていながら放置した選手は、自分がやらなくても誰かがやるだろうと考えた。
無責任以外の何物でも無い。
大抵そのような時は、子供たちの間では誰もやらない。
お互いに他責になるからだ。

自分の大切なものは、きちんと管理する。
見当たらなければ、探す。
しかし、子供たちは、自分の物でなければ無関心になりがちだ。

子供たちは、大抵、自分がやりたくない事をやらされたら、損をしたように感じる。
損得勘定で物事を考えているから、結果、誰かがやるだろうと楽な方を選択してしまう。
やりたくないからやらない、損するからやらない。
自分さえ良ければ、それで良いのか。
良いはずが無い。

そんな感覚でチームスポーツをしていれば、必ずその子供達は活躍できない。
サッカーは、ミスのあるスポーツであり、ミスをみんなで助け合わなければならない。

今日は、チーム解散前にミーティングをして大説教した。
試合の結果、内容云々ではなく、それ以前に人として大切な事を説いた。
だれかがやるでしょ!こんな感覚を持ち続けたら、この先、どうなるか心配になる。
自分もやるから、みんなでやる。
何事にも積極的に取り組む姿勢を見せて欲しい。
だからこそ、子供たちに、根気よく付き合っていく。

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