先日のドイツサッカースクールでの一コマ。
ドイツサッカースクール前に準備をしていると、スクール生が、3人グラウンドのまわりを走り始めた。
グラウンドを一周走ってきたと思ったら、更に走り続ける。
彼らが私の横を通り過ぎる瞬間、彼らに向って叫んだ。
『 どうしたぁ? 』
すると1人が走りながら、私に向って応えた。
『 寒いから走ってる〜 』
その日の長野市は、気温が低く、おまけに風が強く体感温度がかなり低かった。
寒い日は、スクール中に呆然と立っている子がいる。
そういう子を見ると、必ず聞く。
『 寒くないか? 』
すると、大抵の子は言う。
『 さむい 』
当たり前だ。
寒い日に、外で、身体を動かさず、じーっとしていれば、寒いに決まっている。
そういう子は、顔も青白くて、動かない。
いや、動けない。
動くと温かくなる! というアイディアが足りない。
グラウンドを走り始めた子供達は、送迎の車を降りて、自ら走り始めた。
私たちスタッフが、『 寒いから走ろう! 』 と言ったわけではない。
寒いからどうしたら良いかを子供たちが考えて行動した。
現代社会は、スイッチをいじれば、室内の温度が変わる。
寒ければ、暖房で室温を上げることができるし、暑ければ冷房で涼しくできる。
便利な世の中だ。
そんな時代だからこそ、子供は寒かったらどうしたら良いかを自ら考える機会が少ない。
子供が、自分で考える力をつける事は、大人になる為、社会へ出る為に必要です。
寒かったらどうすべきか。
あなたの子供は、どうするか。
寒かったら、走れば良い!スクール生の素晴らしいアイディアでした。
大人が知恵を与えるのではなく、子供自ら考える事が重要です。