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ドイツサッカースクールでもスポーツゴーグル使用を推奨

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私は、ドイツサッカースクールを始めた頃から、目の悪い子供たちにスポーツゴーグルを勧めてきた。

 

私は、現在の視力が0.05くらい。
視力検査で使う器具の、一番上に付いている C さえ、ぼやけて見えない。
向かい合わせのテーブル席に座る人の顔さえぼやける。
だから、目の悪い子供たちの気持ちも良く分かる。

私は大人なので、外出時、そしてドイツサッカースクールなどサッカーの現場ではコンタクトレンズを必ず使用している。

 

私は、小学生の頃から視力が低下し、中学時代から眼鏡をかけ始めた。
しかし、サッカーの時は裸眼でプレーしていた。
だから、サッカーグラウンドでは、見えない事が当たり前の世界になっていた。

視力はどんどん低下し、高校生になって、コンタクトレンズを使用してサッカーをやるようになった。
初めてコンタクトレンズをしてサッカーをやった時の衝撃を、今でも覚えている。
サッカーグラウンドで、人、ボール、ゴールがはっきりと見える瞬間、私は別世界にいった様な感覚だった。

それまで、人、物が見えていなかった。
自分では、見えていた気になっていた。
見えないながらに、サッカーをやっていた。
コンタクトレンズで、サッカーのすべてが見えるようになった時、本当に世界が変わった気がした。
見える事に心から感激した。

 

サッカーでは、技術、戦術、メンタルが大事だ。
サッカーは常に相手と対峙するスポーツ。
実際に何が起こっているのかが見えているか、いないかでプレーが変わる。
見えていなければ、判断ミスをしてもしょうがない。
しかし、視力において、見えないからミスをするのはもったいない。
サッカー選手において、目はとても大切です。

 

私は、眼鏡をかけてドイツサッカースクールへ通う子供たちに、プレーする時は眼鏡を外すように伝えている。
サッカーは、仲間や相手が入り混じるスポーツであり、接触プレーは付き物であり、人との接触で、眼鏡が破損する可能性も高い。
ボールが眼鏡に当り、レンズ、フレームが破損し、目を負傷すれば大変なことだ。
更に、眼鏡の破損により、相手、仲間に怪我が起きる可能性もある。
目が見えなくなる怪我であれば、一生の問題となる。
だから、サッカースクール中の眼鏡の使用は、お断りしている。

 

今年度から、元浦和レッズでスタッフをされていた原田さんに、ドイツサッカースクールのメディカルスタッフとして、サポートをして頂いている。
原田さんは、浦和レッズの育成部門であるハートフルクラブのメディカルスタッフを務めていた時、目の悪い子供たちにスポーツゴーグルを推奨していた。

 


(原田さんの資料より、浦和レッズ)

 

原田さんから資料を頂き、拝見することで、サッカーにおいて見える事の重要性を再確認した。
スポーツ中の眼の怪我において、『見えなかった』 が原因の一つにあるという。
そして、『見えなかった』は、『眼の怪我』 だけではなく、スポーツ外傷の原因になると、大阪医師会の調査でも報告されていた。
私は、ドイツサッカースクールで、眼鏡の破損による怪我、事故を防止する為に、スクール時の眼鏡使用をお断りしていたが、『見えない』ことが、怪我、事故の大きな原因になることを再確認した。

 

 

原田さんから頂いた資料で、スポーツゴーグルにもいろんな種類がある事を知った。

 


(Spodyより、スポーツをする子どものカラダ応援マガジン「スポディ」)

 

色んなメーカーのゴーグルを見て、更に興味を持ち、メーカーのサイトを調べた。
すると、下記のサイトで、普通の眼鏡とスポーツゴーグルの 『衝撃テストの比較』 動画があった。

http://www.swans.co.jp/eyeguard.html

かなりリアルな動画で、実際にこの事故が子供たちに起こったら恐ろしい。
ゾっとするものがある。

 


(原田さんの資料より、浦和レッズ)

 

以前から、眼鏡を使用している子供たちにスポーツゴーグルを推奨してきたが、原田さんの浦和レッズでの活動資料を見て、改めて、子供たちの眼への対応が重要だと思った。
眼の大きな怪我、事故を予防する為には、まず、見えている事が大切。
そして、眼鏡の破損による怪我を防止しなければならない。
原田さんたちが推奨したことにより、浦和レッズでは、上記の写真のようにスポーツゴーグルをしているお子さんが多い。
ドイツサッカースクールでは、現在、3名の小学生達がゴーグルを使用している。
ゴーグルをかけた彼らに、『 ゴーグルどう? 』 と聞いてみた。
すると、みんな 『 凄いよく見える! 』 と笑顔で答えた。
その子供たちは、ゴーグル使用でサッカーのすべてが見えるようになり、もちろん安全面もアップしている。

 

ドイサッカースクールでは、眼の悪い小学生の子供たちに、スポーツゴーグルを推奨します。
見えないが見えるになると、出来ないも出来るになる可能性が高くなります。
サッカーに限らず、彼らが、小学校の体育の授業等でもスポーツゴーグルを活用してくれたら良いな、と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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