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ドイツへパスポート片手に1人でやってきた高校生

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【トゥラウムアカデミー/ドイツサッカースクール スタッフ募集のお知らせ】

 

先日、セパタクロー日本代表の小林裕和(ヒロカズ)選手がトゥラウムアカデミー・ジュニアユースのトレーニングへやってきた。

 

 

ヒロカズは、須坂市体育協会・栄光賞の表彰式で帰省します、と連絡をくれた。

ということで、表彰式の翌日、ランチをする事に。

そして、トゥラウムアカデミー・ジュニアユースのトレーニングへ遊びに来て欲しいと、お願いした。

 

 

ヒロカズとの最初の出会いは10数年前。

私がドイツ・1860ミュンヘンでコーチをしていた時のことです。

当時、ヒロカズは高校2年生だった。

ヒロカズとは面識が無かったが、彼は、年代が全く違う母校サッカー部の後輩だった。

母校の恩師からヒロカズの短期海外留学を依頼された。

私は、ヒロカズが高校生であっても、一人でミュンヘンまで来ることを条件にした。
ヒロカズは、恩師、ご家族と相談して一人でドイツへ来ることを決めた。

1人で海外行きの飛行機に乗って海を渡るからこそ、そこに大きな覚悟と責任が生まれる。

その覚悟を持てるのであれば面倒見てあげよう、と思った。

 

 

 

私は、日本発→ドイツ・ミュンヘン行きの直行便を予約させた。

そして、ヒロカズは、高校生ながら一人で海を渡ってドイツへやってきた。

私は、ミュンヘン空港へヒロカズを迎えに行った。

その後、ドイツにいる間はミュンヘンの我が家に居候。

私の所属先だった1860ミュンヘンの下部組織の練習にも参加させた。

ヒロカズは、プロクラブでドイツ人たちと一緒にトレーニングをし、ドイツの町を見てまわった。

異文化を肌で感じただろう。

 

 

あれから10数年が経ち、ヒロカズは今、セパタクロー日本代表として世界を転戦している。

セパタクローは、オリンピック種目にはなっていない。

だからこそ、セパタクロー界はアジア大会に重きを置いている。

セパタクローのアジア大会は、サッカーで言うワールドカップや、オリンピックに値するらしい。

ヒロカズは、その最も大きな大会となるアジア競技大会で、今回、銀メダルと銅メダルを獲得した。

 

 

一人でドイツ・ミュンヘンまでやってきた時は、まだ線の細い高校生だった。

あれから10数年経った今、逞しく成長したヒロカズに会って、とても嬉しく思う。

そして、ここまで努力してきたヒロカズを尊敬している。

 

高校生が、一人で知らない土地へ、ましてや海外へ行くには、怖さと不安があったに違いない。

今思えば、よく一人で海外までやってきたなぁ、と改めて感心する。

そんな勇気ある彼だったからこそ、今の活躍があるのかな、と思っている。

 

今後もセパタクロー日本代表のヒロカズを応援しています。

ヒロカズ、ガンバレよ!

 

 

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