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2016Jリーグ・チャンピオンシップに思うこと

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先週末、Jリーグ・チャンピオンシップ決勝で今季の真の王者が決定した。
しかし、私自身は、この構想が出始めた時から否定的な考えを持っていた。

 

最後の決勝で、鹿島アントラーズも浦和レッズも共に素晴らしい試合を見せてくれた。
決勝第2戦では、改めて、鹿島アントラーズの強さを見せ付けられた。
しかし優勝後の監督や選手のコメントに、このシステムの欠陥が現れていた。

まず、石井監督。
『 年間の勝ち点がどうであれ、順位がどうであれ、CSを取った者が今年のJリーグのチャンピオン 』
その通りです。

そして、キャプテン小笠原選手も同様に
『 ルールは、ルールなので 』

何故、優勝した後のコメントに言い訳を前置きしなければならないのか?

DFの昌子選手は、
『 複雑な優勝だと思う。こういうチャンピオンの決め方は、俺ら的にはどうなのかなと思う 』

リーグ戦の年間1位の浦和と3位の鹿島では、リーグでの年間勝ち点差は15点。
34試合のリーグ戦で、5勝もの差があるチームが対戦し、リーグ3位だった鹿島が優勝。
鹿島サイドは、優勝して嬉しいはずだが、このシステムには何とも言えない複雑な心境があったのだろう。

 

村井チェアマンは、試合後語った。
『 チャンピオンシップ3試合で10万人を越える集客があり、去年を上回った 』
最後まで、成果があったと言い切った。

 

確かに、打ち上げ花火のようなイベントに、人は集まった。
しかし、この一発花火は、長くは続かない。
客寄せのイベントに人は集まっても、その時集まった人たちが、シーズンを通してスタジアムに来場するわけではない。
イベントは、所詮イベントだ。

イベントで人を集めることよりも、シーズンを通して戦うリーグ戦で10万人の来場者を増やすことを考えられないのか?
そこを勘違いしていると、フットボールの価値は上がらない。
年間を通して、Jリーグの試合を見ている人にフットボールの価値を見出してもらう努力をしてこそ、Jリーグの向上に繋がる。
イベントを全否定することはないが、100年先のJリーグのあるべき姿を考えてリーグ運営すべきだと思う。
100年構想を常に念頭に置いて!
それが、フットボール文化を構築して行く事になる。

優勝チームが、試合後に言い訳することなく優勝と言えるようにすべきだろう。

 

 

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