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日本代表の強化には、まず地域にサッカーグラウンドを!

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昨日のブログに、Jリーグの資金で地域にサッカーグラウンドやスポーツ施設を作って欲しいと書いた。

 

先日、長野県内の小学生のカップ戦で、片道3時間かけて試合会場へ行った。

3時間あれば、長野市内から高速道路に乗って東京まで走る事ができる時間だ。

まー、長野県は、日本で4番目に大きな県だから、県内移動にも時間がかかるのはしょうがない部分もある。

しかし、県内でみんなが集まりやすい場所に、サッカーグラウンドがもっと沢山あれば、全ての参加者が、半分くらいの移動時間で集まることができる。

小学生に限らず県内の大会に出場するのに往復6時間を車で移動するのは、大変なことだ。

 

先日、神奈川県のサッカー指導者と話をしていたら、神奈川県の公式大会では、大会の一週間くらい前まで、いつ、何処で試合をするか分からない事が多いらしい。

私が湘南ベルマーレで指導していた頃も同様だったが、サッカーコートが少ないため、大会日程のギリギリまで調整しないと試合会場を決定することが出来ないのが実情だ。

長野県や神奈川県に限らず、日本国内どこも、小、中、高校生のリーグ戦、カップ戦を行うのに、会場が不足し困っている。

まだまだ日本には、サッカーグラウンドが不足している。

私が滞在したミュンヘン市は、市内に約100面のサッカーコートを保持していた。

天然芝、土、人口芝と様々なサッカーコートが、ミュンヘンの至る所にある。

そのコートを、子供も大人もみんなが共有して使用できていた。

これはミュンヘンに限ったことではない。

ドイツ全土にサッカーコートが多く点在している。

それが、ドイツ代表がワールドカップで4回世界チャンピオンになったベースだ。

 

 

日本人の子供は、誰もが、小学校、中学校へ通う。

義務教育であり、子供たちが自宅から歩いていける距離に、学校がある。

だから、全ての子供が教育を受けることができる。

それは、学校という施設があるからだ。

その施設があることで、日本人には公平に学があり、それが生かされ社会が発展し、経済大国を維持している。

 

しかし、世界には子供たちが教育を受けられない国々も沢山ある。

貧困も影響しているが、地域に学校が無い事がとても大きな問題になっている国もある。

子供たちにとって、学びの施設は重要である。

 

 

今、日本代表は、ロシア・ワールドカップのアジア最終予選を戦っているが、厳しい状況だ。

1998年フランス・ワールドカップに出場してから、日本代表は、本大会に連続出場してきている。

日本は、アジアの強国になった。

しかし、今までアジアで強国ではなかった国々が、かなりの勢いで力を付けてきている。

 

今後、更に日本代表がワールドカップに出場する為には、次世代に向けた子供たちの成長が必要だ。

その為には、子供たちがサッカーをする環境が整備、改善されなければならない。

子供たちが試合をするグラウンドが不足しているようでは、良い選手の輩出は、厳しいであろう。

将来を見据えて、子供たちのために何を残すべきかを考え、夢のある資金の使い道を考えて欲しい。

 

今、Jリーグには、是非、今回の大型放映権取得による資金を、地域のサッカーグラウンド作りに使って欲しいと願う。

目先の人件費ではなく、将来への投資が、必ずや日本サッカー界を強くするし、発展させることになる。

それは、ドイツを見れば分かるだろう。

 

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