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オリンピック代表選手の怪我から見る休養の重要性

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今年、リオ・オリンピックに出場するサッカーU23日本代表。
U23日本代表の選手達は、昨シーズンJリーグや海外リーグで一年間フルに戦った。
しかし、アジア予選を戦った選手達に怪我が続出している。
なぜか。

 

日本オリンピック委員会(JOC)への候補メンバー派遣登録手続きの期限になったが、これを延期しJOCのからも了承を得たという。
メンバーはどうなるのか注目が集まる。

通常であれば、シーズンを終えて長期オフに入る時期に、U23日本代表の選手達は合宿に入った。
今年初旬に行われた、リオ・オリンピック・アジア最終予選を戦う為に沖縄等で強化合宿を行い、その後、アジア予選を戦った。
予選では、オリンピック出場を決め、そしてアジアチャンピオンにもなった。
その戦いは、見事!の一言だったし、結果も残した。

予選を終えた選手達は、帰国後、ほとんどオフも無く、直ぐに各クラブチームのキャンプへ参加した。
クラブチームは、シーズンイン前の大切な準備期だった。
多分、監督以下スタッフは、U23に招集されていた選手達の参加を求め、また、選手本人も、準備期のキャンプへの参加意欲は強かったと思う。
U23選手達は、所属チーム内では、若手だ。
キャンプ等の準備期で良いパフォーマンスを見せなければ、公式戦のJリーグでレギュラーを奪い試合出場することは少ない。
U23選手達には、クラブチームでのレギュラー争いがあった。
だから、U23選手達は、十分なオフを取ることが出来なかっただろう。

 

ヨーロッパでは、夏と冬にきちんとオフを取る。
それは、プロでも育成部門の子供たちでも同様だ。
半年間フルに戦ってきた心と身体をリフレッシュさせる。
蓄積してきた疲労を、長期オフによって解消させる。
ヨーロッパでは、休む事もトレーニングの一環として考えられている。
きちんと休む事によって、次の半年間、またハードなトレーニングと試合を繰り返すことが出来る。
そして、次の半年間の怪我も削減できる。

 

日本は、休みの重要性が低い。
企業やスポーツクラブ、部活など、社会全体で休むことにネガティブな雰囲気がある。

良い仕事をしたければ、心と身体は常にフレッシュであるべきだ。
心と身体が良い状態であれば、仕事へのモチベーション、エネルギーが生まれる。
また、クリエイティブなものは、心身共に良い状態の状況下で生まれる。
心と身体にゆとりが無ければ、新しい発想など出てこないわけだ。

 

リオ・オリンピック代表選手たちに怪我人が続出しているのは、人間に絶対必要な休息が足りなったからだ。
きちんとした休みを取るマインド、習慣が、日本社会にも必要だ。

ちなみに、ドイツでは、みんな年間4週間の有給休暇をきちんと取る。
これは、国民の権利であり、また、仕事をする上で、絶対に必要なものとされている。
忙しい社会の日本も、見習うべきだと思う。

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