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オーストラリアから嬉しい連絡が来た

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先日、教え子(T)から年始の挨拶メールが来た。

 

私は、湘南ベルマーレでTのジュニアユース、ユース時代に指導した。
Tは、他の教え子と一緒に長野の我が家を訪ねてきて、ドイツサッカースクールにも遊びに来てくれた。
大学卒業後は、オーストラリアへ単身渡り、昨季はオーストラリア2部リーグでプレーしていた。

 

私の元には、教え子や、知人を介してドイツについて話を聞きたいと、多くの相談者がやってくる。
その多くは、ドイツへ行ってプレーしたい、という話。

その時、私は、必ず質問する。
ドイツでプレーしたい目的は?
すると、ほとんどの人が、サッカー選手としてプロになりたい、と答える。

そのような相手に、私は、必ず伝える。
プロになりたいなら、まず、Jリーガーになってから海外を考えたら良い。
海外でプロサッカー選手になれる選手は、Jリーグからオファーを受けるものだ。
たいてい、Jリーグからオファーの無い子が、海外へ行ってプロになりたいと言う。
Jリーグからオファーが無くて、海外でプレーしてプロになった人も中にはいる。
しかし、10年間ドイツサッカー界に携わった私としては、まず、ドイツへ行ったからと言ってプロになれる可能性は低い、と。

 

Tは、湘南ベルマーレ・ユースを終え、大学へ進学し、大学サッカーリーグでも活躍した。
Tは、大学4年生の時に私に電話をしてきて、ドイツへ行ってプロになりたいと言った。
その時、私は、上記のように、『 プロになりたいなら、まずJリーガーになれ。
Jリーガーになれないなら、ドイツへ行ってプロになれるとは思うな! 』 と厳しい内容をそのまま伝えた。

Tは、あちこちテストを受けたがJリーガーには、なれなかった。
彼は、大学を卒業し半年後くらいに長野へやってきた。
そして、再度、私に海外へ行くと言った。

その時のTは、以前とは違っていた。
『 西村さんに言われてから、自分なりに良く考えました 』
目的は、自分の人生の中で、海外で日本とは違った経験をしたい。
将来、サッカーに関わる仕事をしたいので、語学を身に付けたい。
語学を身に付け、海外経験をすることで、将来、社会で生きていく為の武器を得ると思う。
海外へ向けて、はっきりとした目的を持っていた。
その話を聞き、私は、改めてTを応援した。

 

世界は、広い。
日本の常識は、世界の常識ではない。
日本は、世界から見れば、極東のちっぽけな島国だ。
だから、世界へ出ることは、見聞を広め世界基準を手にすることになる。
素晴らしい経験になる、とTに伝えた。

 

今回、Tへの返信に、『 英語はどうだ? 』 と聞いてみた。
『 英語は、バッチリでは無いです。勉強中です 』
Tは、高校時代、進学校へ通っていたので、『 サッカーだけでなく、きちんと学業もやってたから、英語の基礎学力があるから大丈夫だろ 』 と伝えた。
するとTは、
『 (中学、高校時代)勉強もしっかりしろと言ってくれていた西村さんに感謝です 』 と返信が来た。

Tがオーストラリアで、更に活躍できる事を心から願っている。
私も、若くしてドイツへ渡り、10年間異国で生活をした。
Tは、教え子だが、今や、ある意味海外へ渡った同志でもある。

嬉しいメールの内容は、今季もオーストラリア2部リーグで継続してプレーすることが決まったと言う朗報だった。
嬉しい連絡をありがとう。

頑張れ!
ぜひ一度、Tの活躍を見に現地を訪ねたいものだ。

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