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ベビーカーに優しくなれるか

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先日、東京で地下鉄に乗っていたら、ベビーカーを持った方がいた。

日本では、ベビーカー利用のマナーについて、しばしば論争になる。
しかし、マナーを守る人にまで異論を唱えるのはどうかと思う。

 

地下鉄に、外国人女性が赤ちゃんを抱っこして、ベビーカーを横に置いて入口付近に立っていた。
駅に着くと降車する人達が、ベビーカーと女性の横を通って行く。
すると、1人の日本人の男性が、通りすがりに言った。
『 じゃまだな〜 』
かなり大きな声で、とても嫌な顔をしながら通り過ぎて行った。
通路は十分に通れるだけのスペースがあったのにだ。

子供を抱いた外国人女性は、申し訳なさそうな表情をしていた。

 

ドイツでは、子供をベビーカーに乗せている方がいると、まわりの人たちが配慮する。
電車やバスを乗り降りするときは、見ず知らずのまわりの人たちが、みんなでベビーカーを持ち上げサポートをする。
特に、ベビーカーを押しているのが女性であれば、まわりの男性たちは、女性にベビーカーを持たせず、男手だけで電車に乗せたり降ろしたりする。
私は、ドイツで初めてその光景を見た時、正直驚いた。
日本では、馴染みの無い光景だからだ。
欧米には、レディーファーストや、子供を大切にする文化がある。
その現れだと思う。
私も日常、ドイツ人を見習って、ベビーカーや車椅子をサポートする事を覚えた。

 

小さな子供を抱っこし、ベビーカーを持っていれば、移動が大変な事は誰が見てもわかる。
邪魔だ、と野次る人は、その人自身が不機嫌で誰かにに当りたくなっているのか?とも思う。
言われた方も気分が悪くなる。

邪魔にもなっていないベビーカーを、『 邪魔だ 』 と言っている場合ではない。

相手を思いやる心で、自分もポジティブな感情が芽生える。
ちょっとした心遣いで、お互いハッピーになるように。

 

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