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バーンロムサイ展のご紹介

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2023年度 トゥラウムアカデミー・ジュニアユース新規生・体験練習会(現小学6年生対象)長野市サッカークラブ

 

弊団体メディカルスタッフの原田さんがサポートをしているバーンロムサイを紹介いたします。
バーンロムサイは、1999年HIVに母子感染した孤児たちの生活施設としてタイ・チェンマイに設立されました。
原田さんは、孤児たちの役に立ちたいとバーンロムサイをサポートしております。

来週、長野市、信濃町でバーンロムサイ展が開催されます。
ぜひ、お時間のある方は、足を運んでみてください。

原田さんが浦和レッズのスタッフ時代にも、レッズとバーンロムサイの交流を行い、浦和レッズが現地タイの孤児院を訪問しております。

 

HIV孤児への偏見をサッカーで払拭。浦和レッズ「ハートフルクラブ」の挑戦

 

浦和レッズとバーンロムサイ展 : ホームタウン活動報告ブログ (urawa-reds.co.jp)

 

【バーンロムサイ展】

・長野市会場
10/9(日)、10(祝)
会場:Mallika Brewing(マリカブルーイング)
12:00~20:00
住所:380-0841 長野市大門町72-5
https://www.banromsai.jp/information/?page_id=616

 

・信濃町会場
10/5(水)、6(木)
会場:黒姫駅前『モトホンヤ』
10:00~17:00
住所:長野県上水内郡信濃町柏原2711-3-1
https://www.banromsai.jp/information/?page_id=614

 

【バーンロムサイについて】
https://www.banromsai.jp/whats/
https://www.banromsai.jp/

 

バーンロムサイは、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として1999年12月、タイ北部のチェンマイ郊外に設立されました。当時タイではエイズが猛威をふるい治療薬も行き渡らず、たくさんの人が感染し亡くなっていきました。この病気により両親を失い、自らもHIVに母子感染した子どもたちが増加、バーンロムサイは国立孤児院からそのような30名の子どもたちを迎えいれました。開設から3年の間に10名のこどもたちがエイズを発症し命を落としましたが、やっと普及し始めた抗HIV療法を取り入れた2002年11月以降は誰一人亡くなっていません。

その後の医療のめざましい発達により、HIVに感染していても投薬を続ければ普通の生活を送ることが可能となり、子どもたちは全員元気に暮らしています。また母子感染を防ぐことが出来るようになり、タイのエイズ孤児やHIV感染児童は激減しています。そのため2011年より、バーンロムサイにもHIVに感染はしていない、しかし様々な事情で孤児となってしまった子どもたちや親と一緒に生活出来ない子どもたちも入園してくるようになりました。

一方、タイの法律により18歳を超えた子どもたちは園外で生活をしています。卒園した子どもたちのうち、学校に通っている子どもには教育費と生活費の支援をしており、体調を崩した子どもたちへのケアなど、園外に暮らしていても繋がりを持ち続けています。またHIVに感染した子どもたちの中には、病気の影響により軽度の知的障害を持つ子もおり、彼らの支援も行っています。

バーンロムサイでは、自立のための事業として、縫製場とコテージリゾートhoshihana villageを運営してきました。この事業がいわば“家業”となり、子どもたちの将来の職場や職業訓練の場ともなることを願い継続してきましたが、嬉しいことに hoshihana village で4名の卒園生が働いています(2020年1月現在)。これらの事業が子どもたちの就労と結びつき始め、これは活動の大きな成果と実感しています。

以前はHIV/AIDSに対する偏見により疎遠だった村の人とも、サッカーなどのスポーツや、寄贈された図書館での交流を通じて子どもたち同士が仲良くなり、その垣根はなくなっています。今では「バーンロムサイに子どもが行っていれば安心だ」と村の人から言ってもらえるまでになりました。

バーンロムサイの子どもたちは両親の死、差別や偏見、虐待などの体験をしてきましたが、ここを自分たちの「家」と感じ、「大きな家族」となって、安心して暮らしています。

バーンロムサイで生活する30人の子どもたち。彼らには30の個性と可能性があります。多くを望むわけではありませんが、人を思いやれる気持ちのよい大人に育ってほしい、そしてできることなら自分が得意とすることで将来生計を立ててもらいたい。そんな「親心」から、バーンロムサイでは勉強だけでなく、子どもたちがいろいろな体験をできるよう、+art(プラスアート)プロジェクトも含め様々な取り組みを行っています。

子どもたちが無事に成長し、いつの日か社会に出る時にそうした体験や技術が役に立ってくれればと、そしてここがホームを巣立った子どもたちにとって、何か困った事や悩みがあればいつでも帰ってこられる実家のような場所でありたいと願うばかりです。

 

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